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日々の活動報告

マッピングパーティin飯坂温泉

福島市の定住交流課が主催するイベント「マッピングパーティin飯坂温泉」に代表理事の芳賀繁浩が参加してきました。
これは、「オープンストリートマップ」〔Open Street Map:OSM)、誰でも自由に利用でき、また編集することのできる世界地図を作る共同作業プロジェクト〕を利用した町歩きイベントです。

講師は木村陽一さん。2021年に千葉県から福島市へ移住した方で、現在は、テレワークでシステムエンジニアとしてお勤めとのこと。(福島市移住応援サイトで紹介

イベントの舞台は「飯坂温泉」。鳴子温泉、秋保温泉と並ぶ奥州3名湯の一つで、俳人松尾芭蕉が「奥の細道」の中で立ち寄ったことでも有名です。この温泉地を舞台に、建物や道の形が表示されているだけの「白地図」に、商店や旅館、公園などの情報を加えて地図を完成させるというものでした。

史跡として整備された「旧堀切住宅」に集合。オリエンテーションを受けた後にグループに分かれて活動開始。
あいにくの雨でしたが、一つの一つの建物や道を確認していく作業はまるで秘密組織の調査員になったようで時の経つのを忘れました。 実は、飯坂は私の故郷で、小学校4年生までは飯坂小学校に通っていました(5年生の時に二駅ほど離れた医王寺前に転居し平野小学校に転校)。何度も歩いたはずの場所なのに、いざ知らない人に説明するつもりになると勝手が違います。半世紀の隔たりがあるとはいえ、知らないことばかりであることに驚かされます。見知ったはずの場所がまるで初めて来た場所のように思えて、異次元の空間にはまり込んでしまったような不思議な経験でした。

旧堀切住宅に戻って、確認したことを「オープンストリートマップ」に書き込みます。まずはログイン。編集可能な状態にして情報を加えていきます。最初はなかなか慣れませんでしたが、スタッフの方々や「オープンストリートマップ日本コミュニティ」のメンバーのアドバイスに従って作業は思いの外スムーズに進みます。白地図にはまだ載っていなかった道を加えることができたときには、「最初の編集者として名前が残りますよ」と言われてちょっと誇らしい気持ちになりました。その成果は(後日改めてマッピングしてくださったメンバーのおかげもあって)「オープンストリートマップ」のHPで確認していただくことができます。

すでにお気づきのように、理事がこのイベントに参加したのは、これが「東日本太平洋沿岸巡礼路」プロジェクトに使えるのではという下心があってのこと。実際にどのように応用できるかはこれからの課題ですが、色々な可能性がありそうです。 企画してくださった福島市の「定住交流課」の皆様、講師の木村さん、オープンストリートマップ日本コミュニティの皆様、ありがとうございました。